アフターピルの副作用はいつからいつまで?症状や対処法を解説


アフターピルの主な副作用は、吐き気・腹痛・頭痛などです。

一般的に、副作用の症状は服用して3時間以降に出現し、24時間以内に治まります。

アフターピル
の副作用
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吐き気・嘔吐
腹痛・下腹部痛
頭痛・倦怠感
眠気・不正出血
期間
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服用後3時間
~24時間以内
対策◎食後に服用
◎~2時間の嘔吐は再服用
◎吐き気止めを服用
◎痛み止めを服用
◎カフェインを摂取

副作用は、食後にアフターピルを服用したり、副作用対策の薬を飲んだりすることで軽減できます。

アフターピルでの避妊には制限時間があるからこそ、できるだけ早く服用することが大切。

副作用への不安感からアフターピルの服用を迷っている場合は、診察で医師に相談し、副作用対策の薬の処方を受けるのがおすすめです。

▼緩和剤の処方にも対応するクリニック

メデリピルアフターピル:9,900円
吐き気止め:1,000円
痛み止め:1,000円
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エニピルアフターピル:10,978円
吐き気止め:1,000円
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クリニック
フォア
アフターピル:8,778円
吐き気止め:550円
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※税込み/保険適用外

※この記事はPRを含みますが、消費者庁国民生活センター厚生労働省の発信する情報、緊急避妊法の適正使用に関する指針を基に作成しています。

アフターピルの副作用と症状が出る確率

アフターピルの副作用は、症状によって発現する確率が異なります。

発現する確率が高い副作用は、吐き気・腹痛・頭痛などです。

▼アフターピルの副作用

  • 吐き気:(5%以上)
  • 腹痛・下腹部痛:(0.1~5%未満)
  • 頭痛:(12.3%)
  • 眠気:(5%以上)
  • 倦怠感(だるさ):(5%以上)
  • 不正出血:(13.8%)

吐き気・嘔吐

吐き気や嘔吐は、アフターピルの副作用の中でも発現しやすい症状です。

吐き気は100人中5人以上の割合で発現します。

なお、食後にアフターピルを服用したり、吐き気止めを服用することで吐き気や嘔吐の軽減が可能です。

食後に服用する

空腹時にアフターピルを服用すると、吐き気が現れやすくなります。

そのため、アフターピルは食後に服用するのがおすすめです。

食欲がなければ、おにぎり1個のような軽い食事を摂りましょう。

食前・食後のどちらに服用した場合でも、アフターピルの効果は変わりません。

吐き気止めを服用する

吐き気がひどい場合には、吐き気止めを服用し、嘔吐を防ぎましょう。

吐き気止めは薬局やドラッグストアでも購入できますが、アフターピルと一緒に処方してもらうことも可能です。

吐き気止めを飲むと、約15~30分ほどで吐き気が治まります。

服用後2時間以内に吐いた場合は再度服用する

アフターピルを服用後、2時間以内に吐いた場合は再度アフターピルを飲みましょう。

再服用が必要なのは、2時間以内に嘔吐した場合、薬の成分が十分に吸収されていないためです。

腹痛・下腹部痛・頭痛

腹痛・下腹部痛や頭痛も、アフターピルの副作用の1つです。

腹痛には、下痢が伴う場合もあります。

副作用症状が現れる確率
腹痛
下腹部痛
0.1~5%未満
下痢0.1~5%未満
頭痛12.3%

万が一、下痢が起こっても、アフターピルの成分は、吸収されています。

避妊効果に影響はないため、下痢を起こした場合でも、アフターピルを追加で服用する必要はありません。

痛み止めを服用する

アフターピル服用後、腹痛や頭痛がつらい場合には、痛み止めの服用がおすすめです。

痛み止めも吐き気止めと同様に、薬局やドラッグストアで購入するか、アフターピルと一緒に処方を受けましょう。

痛み止めは予防目的で服用せず、症状が出てから飲んでくださいね。

眠気・倦怠感(だるさ)

アフターピルを服用すると、眠気・倦怠感(だるさ)が現れることがあります

眠気や倦怠感がひどい場合は、無理をせず安静にしておくことが大切です。

また、眠気が出る場合、運転や高所での作業は危険なため避けてください。

カフェインを含む飲み物を飲む

アフターピルの副作用「眠気」は、カフェインで対策できます。

カフェインは、コーヒーや緑茶などに含まれる、眠気を覚ましてくれる作用が期待できる成分の1つです。

▼カフェインを含む飲み物の例

  • コーヒー
  • 緑茶や紅茶
  • エナジードリンク
  • 栄養ドリンク
  • コーラ

カフェインは摂りすぎると、下痢や吐き気が起こす可能性があります。

コーヒーの場合の1日の摂取量は、大人でマグカップ3杯が目安、摂り過ぎには注意しましょう。

不正出血

アフターピルを服用すると、13.8%の確率(100人中13人ほど)で不正出血が起こります。

不正出血が起こるのは、アフターピルの作用でホルモンバランスが乱れることが原因です。

出血が続く期間は人によって異なり、数日で終わることもあれば、1週間ほど続くこともあります。

不出血量が多かったり期間が長すぎたりしてつらい場合は、医師に相談しましょう。

アフターピルの副作用はいつからいつまで続く?

アフターピルの副作用は、服用して3時間以降に現れることが多いです。

また、基本的には服用から24時間以内に治まります。

もしも、症状がつらい場合や長引く場合は、我慢せずに産婦人科や婦人科へ行きましょう。

病院へ行けば、副作用の症状を軽減する薬を処方してもらえます。

アフターピル(モーニングアフターピル)とは

アフターピルは、避妊に失敗したとき服用することで、妊娠を防ぐ薬です。

「モーニングアフターピル」や「緊急避妊薬」と呼ばれることもあります。

▼アフターピルの基本情報

効果・
仕組み
排卵の抑制・受精を阻害
着床の阻止
>>詳細を見る
服用が
必要なケース
避妊をせずに性行為をした
コンドームが外れた
コンドームが破れたなど
>>詳細を見る
服用後の流れ3週間後に妊娠検査薬を使用>>詳細を見る

アフターピルの効果や仕組み、避妊率

アフターピルは、排卵を抑制することで、妊娠を防ぐ医薬品です。

また、受精の阻害や着床の阻止などの効果も期待できるため、排卵後であっても避妊効果が見込めます。

ただし、排卵日の前後に性行為があった場合、その他の期間よりも避妊できる確率はやや下がります。

服用の
タイミング
避妊率妊娠阻止率
24時間まで99.6%95%
24〜48時間まで98.8%85%
48〜72時間まで97.3%58%

避妊率は、アフターピルを制限時間までに服用した人が、避妊できる確率です。

妊娠阻止率は、排卵日の前後に性行為があった場合に、アフターピルを服用して避妊できる確率のこと。

どちらも服用のタイミングが早いほど、妊娠を防げる確率は高まります。

アフターピルの効果は一時的なものなので、服用後に性行為をする場合は、コンドームを使用しましょう。

アフターピルはどんなときに服用する?

アフターピルは、避妊をせずに性行為をした場合や、コンドームが外れた場合などに服用します。

▼アフターピルを服用した方が良いケース

  • 避妊をせずに性行為をした
  • コンドームが外れたり破れたりした
  • 膣外射精のような誤った避妊をした
  • 性被害にあったなど

避妊用の低用量ピルを服用している方は、コンドームなしの性行為があった場合でもアフターピルの服用は不要です。

しかし、性行為があったタイミングで、低用量ピルの飲み忘れが48時間(2日)以上ある場合は、妊娠の可能性があります。

そのため、妊娠を望まないなら、アフターピルを服用しましょう。

アフターピル服用後の流れ

アフターピルを服用したら、避妊の成功を確認するために、妊娠検査薬を使います。

妊娠検査が必要なのは、アフターピルの避妊率が100%でないためです。

▼アフターピル服用後の流れ

  • 服用から3週間以内に出血が起こる
  • 3週間後に妊娠検査薬を使用
  • 陽性の場合はできるだけ早めに受診

アフターピル服用から3週間以内に出血が起こる

避妊に成功している場合、アフターピル服用から3週間以内に出血が起こります。

出血の期間は2〜3日で、不正出血や月経(生理)とは区別されることが特徴です。

▼消退出血

  • 避妊成功のサイン
  • 子宮内膜が剥がれ落ちることにより起こる出血
  • アフターピル服用者の半数が経験
  • 出血の期間は2〜3日

▼不正出血

  • ホルモンバランスの乱れ等が原因
  • 月経以外のタイミングで起こる
  • 出血の期間は人によって異なる

▼月経(生理)

  • 一定の周期で起こる
  • 出血の期間は3日以上

なお、消退出血がなくても、月経があれば避妊に成功している確率が高いです。

3週間後に妊娠検査薬を使用

アフターピルを服用して3週間経ったら、妊娠検査薬を使用しましょう。

出血があった場合でも、妊娠検査は必要不可欠。

不正出血・消退出血・月経の区別は難しく、出血が起こっただけでは、避妊に成功していると断定できないためです。

▼妊娠検査薬の購入場所

  • 薬局
  • ドラッグストア
  • Amazon
  • Yahoo!ショッピングなど

なお、妊娠検査薬は使用するタイミングが早すぎると、正しい結果が得られません。

そのため、アフターピルを服用して3週間経つまで待ってから、妊娠検査を行いましょう。

陽性の場合はできるだけ早めに受診

万が一、妊娠検査薬で陽性が出た場合は、できるだけ早めに産婦人科を受診してください。

出産・中絶で迷っている場合でも、できるだけ早く相談することが大切です。

早めの受診が必要なのは、中絶する場合、時間が経つほど体への負担が大きくなるためです。

妊娠週数手術の内容
妊娠12週未満初期中絶手術
スプーンに似た器具や
吸引器で胎児を取り出す
妊娠12週以降薬により陣痛を起こし
中期中絶手術
出産と同様に
胎児を体外へ出す

妊娠週数は、最後の生理の初日を0日目としてカウントします。

なお、中絶手術が受けられるのは、妊娠22週未満までと法律で決められています。

妊娠22週が過ぎると中絶ができなくなるため、早い時期に相談するのがおすすめです。

病院の受診に抵抗がある場合、まずは「にんしんSOS相談窓口」に相談してみましょう。

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用に関するよくある質問

Q.アフターピルの副作用がこない場合は、効果がない?

アフターピルの副作用がない場合でも、避妊効果は期待できます。

症状の現れ方には個人差があり、中には全く副作用が出ない方もいますよ。

Q.アフターピルの中で副作用がないものはある?

どの種類のアフターピルでも、副作用が出る可能性があります。

ただし、アフターピルの副作用は必ず起こるものではないため、過度に恐れる必要はありません。

また、吐き気や頭痛などの副作用が出ても、吐き気止めや痛み止めを服用することで対処できます。

Q.アフターピルの副作用や後遺症で不妊になる?

アフターピルの効果は一時的なものであり、副作用や後遺症で不妊になることはありません。

臨床試験の結果でも、不妊のリスクはないことが明らかになっています。

また、アフターピルと同様に、中絶手術をしても不妊にはなりませんよ。

Q.何度もアフターピルを服用していい?

アフターピルは、何度でも服用できる薬です。

しかし、一度に何度も服用しても、期待できる避妊効果は変わりません。

また、服用量が多いと、副作用のリスクが高まります。

アフターピル服用後12時間以内に避妊に失敗した場合、再服用は不要です。

Q.アフターピルの副作用で生理不順になることはある?

アフターピルを服用すると、一時的に生理周期が乱れることがあります。

生理不順になるのは、ピルの服用によりホルモンバランスが乱れるため。

特に、アフターピル服用後の生理の遅れは、約50%の方が経験するほどよくある症状です。

アフターピルの副作用は対処すれば軽減できる

アフターピルには吐き気・頭痛・腹痛などの副作用がありますが、症状がひどい場合は薬で対処できます。

アフターピル
の副作用
吐き気・嘔吐
腹痛・下腹部痛
頭痛・倦怠感
眠気・不正出血
期間服用後3時間
~24時間以内
対策◎食後に服用
◎~2時間の嘔吐は再服用
◎吐き気止めを服用
◎痛み止めを服用
◎カフェインを摂取

副作用を恐れて、アフターピルの服用が遅れてしまうと、妊娠の可能性が高まります。

避妊効果を高めるためには、少しでも早くアフターピルを服用することが大切。

病院への受診が不安な場合、電話やチャットで相談できる「オンライン診療」も賢く活用してみましょう。

アフターピルのオンライン診療8選

※オンライン診療は医師の診療が必要となり、医師の判断によってはお薬を処方できない場合があります。